土曜日の今日は久しぶりに自宅で過ごしました。 大阪でもここ数日、ひと頃に比べると少し涼しくなりましたが、暑さの苦手な自分はこの時期になると一日も早く秋になってほしくてかえって待ち遠しくなります。
夕食を終えてから少し散歩に出てみることにしました。いつもの土曜日よりかなり人出が多いのがなぜだか分からなかったのですが、しばらく歩いてJR環状線の福島駅付近に着いた時、突然「ドスン!!」という大音響が辺りに響き渡りました。一瞬本当にびっくりしましたが、すぐに今日が花火大会の日だと気づきました。そこで、音の鳴る方向に急いで歩いて行ってみることにしました。人出が多いのはこのためだと分かりました。
大阪の「淀川花火」の会場は、淀川を越えた対岸の十三(じゅうそう)付近のはずですが、こちらの福島区側でもかなり大きな音が聞こえます。しばらく歩いてビルやマンションに囲まれた小さな公園にたどり着きました。ここからだとかなり良く見えます。周りにいる人たちや付近のマンションのベランダからも歓声が上がります。私自身、長く福島区に住んでいますが、こんなに近くから見たのは本当に久しぶりのような気がします。思わず時を忘れて見入ってしまいました。
大音響の中で花火を眺めながら、前に自分が作曲した三浦照子さんの打ち上げ花火を描いた詩を思い出しました。そして、この大音響が「夏の終わりのはじまり」を告げる合図の音のように聞こえました。とともに、いろんな禍(わざわい)がこの合図とともに過ぎ去ってほしいと祈らずにはいられませんでした。