2020年10月4日日曜日

秋草の風景

秋の京丹波の里山。
足元に無数の秋草が生い茂っている。
雑草に違いないが、よく見るとそれらの一本一本に個性があって面白い。
律動的にも見える。
眺めていると、何となく穏やかな気持ちになる。

高校生の頃だっただろうか。図書館で借りた国木田独歩の「武蔵野」を読んで、秋の雑木林の風景描写の美しさに感動した記憶がある。しかし、そこに描かれた風景とは、実際には見ることのできない過去の風景だった。

そのような朧げな記憶がよみがえった。